シーリングの先打ちと後打ち

 2019.10.11

シーリングの先打ちと後打ち

シーリングとは?

シーリングとは?

シーリングとは、サッシ周囲、外壁目地(躯体伸縮、打継ぎ)、様々な部材の取合い、金属パネルやタイル面の目地などに合成樹脂や合成ゴム製のペーストを充填することを指し、別名コーキングともいいます。
建物の塗装工事や防水工事において、建物の部材と部材の隙間を埋めるこのシーリングは非常に重要です。
住宅やビルの外壁塗装工事の際に、シーリングを先打ちか?後打ちにするのか?が重要な論点と私は考えております。

シーリングの先打ち、後打ち

シーリング先打ち

シーリングの先打ち、後打ち

先打ちは塗装よりもシーリングを先に施工するため、シーリングの上に塗料が塗られる。保護塗膜があるため、紫外線や風雨の影響を受けにくくなり、塗装後の汚れも一定となる。

シーリング後打ち

シーリングの先打ち、後打ち

後打ちは、塗装後にシーリングを施工するため、シーリング表面は塗料が乗らず、露出される。結果として紫外線や風雨にさらされ、劣化しやすく、目地のみが汚れていく。

新築住宅の窯業系サイディング板では工場で塗装されたボードを貼り合わせた後、シーリングを施工するので『後打ち』となります。
その場合シーリングの耐久性はどうなるのか?日当たりの良い面から、剥離や破断の症状が起きてきます。紫外線や雨風の影響を受けやすい事になり、新築から7〜10年経過でシーリングの劣化してくる住宅が多く見受けられます。
先打ちされたシーリングはどうなるのか?シーリング表面には塗膜ができる為、紫外線や雨風の影響は少なくなり、体積消失や破断などのシーリング材により劣化も少なくなります。
ここまでの説明ですと、紫外線や雨風の影響を受けにくい先打ちがいいのではと思うかもしれません。ですが両方ともにメリット、デメリットがありますので簡単にご説明します。

◎ 先打ちメリット

先打ちメリット

シーリング表面に塗装する事で紫外線や雨風から保護してくれる為、シーリングの劣化が大幅に少なくなる。シーリング材もノンブリードタイプでコストが安くなります。シーリングの汚れも他の塗装部分と同じ速度です。

▲ 先打ちデメリット

先打ちデメリット

シーリング材は柔らかく、シリコン塗料やフッ素塗料は塗膜が硬い為、シーリング表面の塗膜が割れる事があります。写真の現場はシリコンを塗った直後でしたが表面がバリバリ割れました。

◎ 後打ちメリット

◎ 後打ちメリット

シーリングには塗装をしないのでシーリング表面の塗膜が割れる事はありません。サイディング板の模様に合わせて仕上げが出来る。クリヤー仕上げや目地を塗り潰さない時は後打ちが良いと思います。

▲ 後打ちデメリット

▲ 後打ちデメリット

シーリングに紫外線や雨風が直接当たる為、劣化速度が早くなります。仕上げシーリング材も専用の変成シリコン以上を使うのでコストが高くなります。シーリングに汚れが付きやすくなります。

Point

最近の住宅塗り替え市場では、シーリングを『後打ち』にしている塗装会社が多く見受けられますが、デメリットを十分に説明しているのか疑問です。塗装会社にとってはシーリング表面の塗膜が割れたりしないし、売り上げも伸びるので当然の流れとは思います。

ですがシーリングを『先打ち』にしても・・・

割れない塗料があったら
どうでしょうか?

ひび割れに強い塗料!

一般塗料は伸縮率80〜100%程度。弾性塗料でも伸縮率120%以上(JIS規定による)とされていますが、それでもやわらかいシーリングには追従できず、シーリング表面の塗膜がひび割れてしまうことがあります。
しかし、600%も伸びる、割れに強い塗料があるのです!

オートンイクシード

さらに、シーリングの一般的な寿命は約7~10年と言われています。いくら塗料が15年耐久などの高耐久のものでも、シーリングの耐久性が低ければ、防水機能はそうそうに劣化してきます。しかし、シーリングにも20年耐久のシーリング材があります

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